就職活動・大学院進学を行う前に読んでおきたい書籍

大学院も終わりに差し掛かり修士論文を書いている現状から就職活動ってどんな風に考えていたのだろうか捕らえていたのだろうかと考え直すことが多くなった。

自分なりに進路については悩んでいた。

・博士課程への進学

・大手メーカーの研究職

・大学院の研究の延長で中小メーカーへの就職

外資メーカー、コンサルへの就職

ベンチャー就職

上記に示す順番のとおりに悩んで最終的には世間でベンチャーといわれる会社に就職することになった。

今まで積み立てた理系としてのキャリアをリセットする形での就職となった。

自分はこの選択に対しては正しかったと認識しているが、いまだに悩むことは多くある。

現在就職活動をしている人も同様だろう。

そういった人が呼んで少しでも参考になればと思い、自分が参考にした書籍を紹介する。

 

①研究職を考えている人たちへ

企業の研究者をめざす皆さんへ―Research That Matters

IBMの研究所所長まで上り詰めた丸山宏さんの著書である。その名のとおり企業で行う研究者として大事なことを書いてくださっている。特に研究の進め方やマネージメントの仕方について話してくださっている。

企業の研究ともなるとなかなか内部がわかりにくい。OB訪問でわかることもあるのだろうが、退職された研究所長に会えることはあまりないだろう。こういった本で自分のキャリアについて想像してみることが望ましいと考える。

 

博士号だけでは不十分! ―理系研究者として生き残るために

これは日本ではあまり知られていないが、海外では有名な著書。理系研究者として生きていくためには博士号は絶対条件となるだろう。企業で研究することになっても博士号は必要だろう。そういう就職先や進路選択をする前に読んでおきたい。

実際には博士号は単なる資格であって、運転免許みたいなものだ。免許取得者がどの程度仕事ができるかなんて免許を見ただけではわからない(ペーパードライバーがいるのだから)。

それに仕事ともなるとコミュニケーションが必要になる。博士課程に行く人の多く(そういう人が滞在する研究室の多く)が根暗な場所になりがちである。筆者の知っている研究室の博士課程は非常に根暗な人が多い。国際的に研究活動を行っているところに関しては非常に多くの学生が集まり活気があるがそうでない場合は悲惨なものである。

何がいいたいのかというと博士課程だからといって研究室でただただ研究していれば言いというものではないということである。外部の研究者と会うことも重要だし、定期的に研究室のメンバーと仲良くなる必要もある。

そういった研究以外のことについても言及してくれる書籍である。お堅い人間にならないためにも一読しておきたい。

 

②働くということについて

採用基準

マッキンゼー出身の著者が書いている採用の基準についての書籍。個人的な意見ではあるがここに書かれていることが就職活動をする上でのすべてだと考えている。会社ごとに求める人物像が違うとか色があるとかいわれているが、結局のところ”優秀”な人がほしいだけだ。それだけで宣伝してしまうとそこそこの企業は”優秀”な人材は取れないので、文化だとか人間性だとかきれいな言葉を使って勧誘している。

優秀な人間は大体英語やリーダーシップ(責任能力・組織運営力)が高い。そこに人間性が加わるだけだ。元々の能力地が低いと話しにならない。

日系企業だけ見るのではなく、より競争の激しい外資で求められている能力を知ってから就職活動をするほうがいいだろう。

 

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

採用基準と同じ著者の書籍。

こちらは働き方んいついて書かれている。生産性という観点からどういう働き方が求められるのかということについて知ることができる。就職したばかりの人間がこの本にあるように働くことは難しいだろうが、頭の片隅においておくだけでも意識が変わると思う。

③生き方として

習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法

筆者は仕事とは飯を食っていくためにお金を稼ぐ手段だと考えている。世間では自己実現とか言われているが、仕事は誰かがやらないことをやるのだから、バイトの延長でしかない。強いて違いがあるとすれば責任の範囲が異なり、それゆえに創意工夫の余地があるのだ。

もちろん、自己実現と金稼ぎが一致する人もいるけれど、そういう人は幼少期からひとつのことだけに打ち込んで成功した人がメインだろう。

だから、筆者は仕事と自己実現を分けて考えている(何とか一致しないかと考えているが)。そのために自分なりの自己実現を仕事と平行してできないかということを考えるためにこの本を読んだ。

著者自身は優秀なチェスプレーヤーで映画のモデルにもなっているほどの天才だ。

そんな著者がチェス(仕事)とは異なる趣味(武術)をうまく取り入れることで仕事と趣味を互いに高めることができた。その手法について語ってくれている。

仕事と趣味が必ずしも一致することはないと考えている筆者はこの人からどういう風にしてサイクルをまわせばいいのかということを学んだ。

社会に出てから人事の判断でやりたくないことをさせられることも増えるはずなのでそういったときになる前にこの本の著者のように自分の中でうまいサイクルをまわせるようになると良い。

 

以上、気になったら書籍を手にとって見てほしい。

進路決定に少しでも参考になるはずである。

 

人生という名の冒険は続く・・・